ジリムナ王が築いた古代グデリ帝国
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物語:第一章 - マディの日常とグデリの街
にゃー屋という本屋があり、マディは小説を物色していた。「オルタナティブ中年」という小説を見つけ、それを読んでいた。退屈すぎる街の中で、小説の世界に浸ろうとマディは考えていた。
ジルキーコークというバンドのメンバーで、小説家でもあるジディが書いたその小説は、ジディの世界そのものだった。アメリカやイギリスのロックの世界。バイクに乗り、ロックを一日中聴き、本屋に入り浸るような生活が描かれていた。
にゃー屋の店主であるキリも、ジディの小説のファンだ。店にはニコルソンという猫がいて、あくびをしながら本屋を歩き回る。マディはその店で、暇をつぶしていた。
にゃー屋を出たのは夕方だった。歩きながら「オルタナティブ中年」を読み、その小説の主人公であるジザーが村で起こす騒動に笑っていた。ジザーの村はロックが好きで、夜になるとメルリダというバーでロックを聴きながら酒を飲む。ジザーは酒を一切飲まないが、ロックを聴きに、トマトジュースを飲みに毎晩やってきて、ロック好きのクラスメイトのゴビーの話をしたり、憧れのバンドであるジダールモンシャについて語るのが好きだった。
ジダールモンシャは猫の国のロックバンドで、昼間から猫の世話をして一日中猫と戯れ、働きもせず本屋に入り浸る生活をしているバンドだった。
マディはジザーの生き方に共感し、いつかそんな暮らしをしたいと悶々と過ごしていた。マディの街にはライブハウスがあったが、プリシアというバンド以来、まったく新しいバンドが現れなかった。プリシアとはヘビーメタルを駆使した本屋バンドで、本屋が好きなメンバーで構成されていた。そのプリシアのメンバーが今何をしているかはわからないが、マディは一人で本屋に通い、ジルキーコークの楽曲を聴きながらジディの世界に浸っていた。
ジディの小説は、妖精が住む森とイギリスのバイク、変わった本屋、そしてロックバンドの世界だった。今までにない世界に夢中なマディは、喫茶店でも家にいても、小説の世界にいた。メルリダというバーでトマトジュースを飲みたいとさえ思っていた。
ジザーの村のモデルは、ジディが育ったプルティシャという村で、古めかしいロックバンドの世界のような喫茶店や本屋、バーがあった。にゃー屋の店主であるキリもプルティシャにはよく行っていた。キリはその小説のファンであり、ジディの小説を読んで店を始めたのだ。
店には他にも、ングィフルというバンドの本や、ビダルスというゴシックなバンドの本まで置いてあり、ロックの世界を味わいたい人に人気だった。
バイクでよく遊びに来るザンザーという青年はバンドをやっていて、その歌詞の世界はまるでジディの世界だった。壊れかけのギターアンプでリフを弾き、ギターが鳴る。トレードマークの**ニップジャック**というメーカーのブーツに、**ジャジャー**の革ジャン。スキンヘッドに、**ライナッグ**のギター。ザンザーは妖精が住む森のロックバンド、ニュキに憧れ、ヘンテコな車とギター、バイク、本屋が好きで、酒は一切飲まないが、本の世界に浸り、ロックを聴きながら毎日を過ごす。「退屈だぜ」とマディは毎日そう思っていた。
ジディの世界でライブを見て、トマトジュースを飲み、世界に浸りたい。小説を読みながら、憧れの街を想像する。小説が好きな若者が多くいて、それぞれ小説の世界に浸りがちな毎日を送り、働いたりしていた。「面白い小説、笑ってしまう」と、ここは小説ジャンキーの街だった。退屈な世界の終わりに小説に救いを求める。退屈だと感じていたジディの小説の終わりには、こう書かれていた。「この街はどこにもない、でもあなたの心にある故郷だ」と。
物語:第二章 - マディの決意と伝説のバンド
今日は雨が降っていた。なんだか心が晴れない。こんな日は音楽や本を読んで楽しむしかない。マディは小説家になろうと思った。バンドなんかできないし、文章を書くのも読むのも好きだし、この退屈な世界を素晴らしい日常に変えたいんだ。どこか違う街へエスケープできる、ワクワクできる街に脳ごと移住するんだ。小説を書きたい、そう思っていた。
楽しいことは長く続かない。いつか終わりが来て、そしてまた始まって終わって、それを繰り返したりする。小説家や作家がいなければ本屋もつまらないし、バンドやミュージシャンがいなきゃレコード店やライブハウスもつまらない。でも楽しい時代もいつか終わりが来て、また新しい時代が始まる。
ジディが書いた「陽だまりと陽炎の中」という小説を読んで、マディも退屈しのぎに日記のような小説を書き始めた。内容はロックオタクのレコード屋勤務の青年の物語だ。
マディは**ジルキーコーク**の部屋に飾ってあるポスターを眺めていた。ナースがマイクを持ってベッドで寝てる猿の患者にシャウトしてるポスターだった。これは確かジルキーコークのセカンドアルバム「深緑色のモンキー病院ヴェレクエム」のジャケットがポスターになったやつだ。ファーストアルバムは「ンワワとムヒ」というチワワが走ってるジャケットだ。サードアルバムを出して、ジルキーコークは解散してしまったんだ。サードのタイトルは「ムーベラムーベラ教室の昼エネギュッシユ」というタイトルで、空に浮かぶ教室のジャケットだ。よくサードアルバムがにゃー屋で流れる。解散して小説を書き始め、ジルキーコークは伝説となった。
初の小説は、「サンクスベリマッチョム」というタイトルで、可愛いキャラクターがウインクしながら親指を立ててるイラストが描かれた表紙だった。内容は感謝とは何かを問うような内容で、少年が青年に貰ったキャンディの恩を忘れずに大人になって探し出して外国の車をプレゼントしたというストーリーだ。しかしマディは退屈なんだ、毎日、楽しい事を求めてる。ゲームとか、芸術とかレコードとか小説とかを。
ジルキーコークのジディが育った街プルティシャのレコード屋に行こうか迷っていた。50ccのスクーターで4時間ぐらいかかるんだ。電車でも同じぐらいかかる。でも栄えてるし、楽しいんだ。美術館もあるし、レコード屋も一杯あるし。プルティシャに行けば、好きなレコードが見つかりやすい。バンドも一杯いるし、マッディネルクって**ジルキーコーク**に影響を受けたバンドが今、ライブとかして活動をしていた。
ちょうどファーストアルバム「魔法のオレンジ的な果実、リキュジン」が発売されたばかりだった。ジャケットは**ジルキーコーク**のアルバムのデザインを手掛けた**ヒプノンノビア**というデザインチームだった。オレンジを握る魔法使いが杖を天空に掲げて空には財宝が一杯浮いているジャケットだ。昼過ぎに雨があがったが、家で小説を読んでいた。
油でギトギトのコッテリしたスープカレーを食べてから、しばらくしてムッシュの事を思い出してたんだ。ムッシュとはマディが所属していたロック研究会の部長だった。
夏の暑い日、カレーを食べて、辛すぎて吐いたのを思い出したんだ。ジンジャーエールを飲むと、ムッシュが、生の生姜を入れたら最高にうまいって言うから、生姜をすりおろしたやつを入れたジンジャーエールを飲んでたしかにうまいって。でも沈殿した生姜が浮いてて、気持ち悪い見た目だったから、気持ち悪いジュースって名前で呼んでた。ムッシュは大都会、**マッハメラメラ**に引っ越して、連絡が取れなくなっていた。
楽器も弾けない、歌も歌えない。音楽をやらないには十分な資質を持っていたマディだが、ロックバンドが好きだった。憂鬱を晴らすロックが**マディ**の心を救った。
マディは鬱になった時、誰とも連絡をとらなくなった。毎日気分がすぐれなくて、体も重くて、心が不安定で、今にも壊れそうな感じだった。いつ鬱になるかはわからないけど、やっぱ健康がいい。楽しい時代、暗い時代。鬱か鬱じゃないか、その違いなんだと思う。健康だったら楽しいし、健康が一番だ。
来週はずっと雨らしい。**バーバラクレッシェル**の街は、雨が多い。だからレコードや小説が愛されるんだ。
物語:第三章 - 友情と健康、そしてアート
毎年夏に、祭りがある。トマト祭りだ。トマトを使った料理が一杯出る祭りで、毎年楽しみにしている人がいる。トマト祭りは年に一度、7月31日に行われる。トマトの日とも呼ばれている。**バーバラクレッシェル**はトマト農園が一杯ある。
マディは生で売ってるトマトに地中海の塩、**エゲストレア**をかけて食べるのが好きだった。店が一杯並んでいて、ステージがあって、それを見ながらトマトをかじる。さらにはグリーンティーを飲む。ステージにはケルト音楽やジャズやバプロックを演奏する人たちが演奏していた。
毎年楽しみにしているんだ、トマト祭りは。夜にはトマトとチキンの煮込みスープを食べて、一日中ライブしてる。小さじ9杯までと毎日言いながら、ジュースの量を計算して飲んでいる**マディ**。男は一日にとっていい砂糖の量は小さじ9杯程度だと調べたら書いてあった。トマトジュースに生トマト、トマト煮込み。トマト祭りで最高の夏が終わった。
最後のバンドがこう言った。「俺たちは、**バーバラクレッシェル**で生まれて、何も名声を得ずに**バーバラクレッシェル**で死んでく。でも楽しめてる人生を毎日。だからいいんだ、富や名声なんて」。最後の曲は「サディビィバリ」と言って、古代グデリ語で「トマトを使った料理を食べた貴婦人が美味しすぎて驚いて泣いた」を意味していた。
トマト祭りは終わった。
マディの知り合いのジリピアがまた体調が悪く体も痛いみたいで、頭を抱えながら、誰かの文句を永遠に言っていた。**ジリピア**はアル中でタバコも吸ってるしカフェイン中毒だし甘いものも大好きだった。**ジリピア**はいつも誰かを恨み呪っていた。体が痛くてしかたないからだ。頭も靄がかかったみたいに悩ましく重く、常にダウナー。死にたくて仕方ない、不安症だし鬱だし生きてても楽しくないって毎日言いながら酒を飲み、労働していた。常にイライラしながら。
ジリピアは多分何か生活習慣を変えなければ、呪われた生活から解放されないだろう。残念だが、それが現実だ。**ジリピア**は他人も憎んでるし自分の体調の悪さも最悪で、もう地獄のような日々だった。**マディ**は愚痴を聞くくらいしか何もできないし、**ジリピア**は誰も救えなかった。
ある日シラフのジリピアはマディから借りた本を読んだ。「毎日、お茶と健康な食事だけで酒以上の心地よさで常に居られる」と書いてあった。さっそく酒もタバコも辞めて、いつものコーヒー4杯を朝の一杯だけにして、あとは全部お茶。甘いジュースも小さじ9杯程度の量までしか飲まない事にした。
するとどうだ、ジリピアは極度の鬱や体の痛みから解放されて清々しい毎日を過ごせるようになったのだ。これなら毎日楽しい、旅行に行っても体力が持ちそうだし、最高な気分でいられる。**ジリピア**は変わった。街一番の健康指導者となり鬱の人を更生させたのだ。今までなんであんなに人を恨み呪ってたんだろうと、でもそんな事も忘れてしまうぐらい気分はよかった。
マディの本は役に立った。本の名前は「モギャーズ健康ブック」。「さあこのくらいにして週末は旅にでも出ようか」。ジリピアはそう言って、旅に出た。
「ふぅ」。老人は腰掛けて、トーストを食べ始めた。「暇だ。暇で暇で仕方ない。やる事もない」。老人はトーストを食べ終わり、眠りについた。
次の日、**センマナード**さんから手紙が届いた。**センマナード**さんとは近所の老人の男だった。「暇で仕方ない、小説を読んでもつまらんし、何も楽しいことがないから、どうしたらいい?」という手紙だった。老人は腰掛けて深く考えた。「私も暇だ。何もする事がない。楽しみもない。暇なのだ」。また眠りについて考えた。
次の日もその次の日も**センマナード**さんから手紙がきた。内容は暇だという内容。悩んだ老人は、「旅に出るのはいかがですか?」と手紙を書いてみた。次の日**センマナード**さんから手紙がきた。「腰痛で旅に出れない。インドアな暇つぶしがいい」と。老人はまた悩んだ。
食事会でもするか?将棋やチェスなど、考えた結果、「絵でも描いたらいかがですか?」と手紙を書いた。次の日から手紙が来なくなった。
それから一ヶ月して**センマナード**さんから個展のお知らせがきた。「行ってみるか」と老人はタクシーに乗って出かけた。会場に着くと落書きのようなイラストがたくさん飾ってあった。そして**センマナード**さんがいたので挨拶をした。すると「**ビダモン**さんのおかげで個展を開くことができた。ありがとう」と。**ビダモン**さんは、「私もこうして個展に行くという暇つぶしができた。感謝しております」と。暇が少しなくなった日だった。老人は家に帰ってトーストをまた食べて眠りについた。

「入ったよ新譜と小説」店主キリは店内に入ってきたマディに話しかけた。新しいバンドの新譜が入ると、**DEMO CDR**とか売ってくれる。本屋だけどインディーバンドの**CDR**も取り扱ってる。にゃー屋のファンのバンドがプロモーションのために聴いてくれって渡して、売り上げはバンドに渡してる。店内ではよくにゃー屋のファンのバンドのデモアルバムが流れていた。
**バーバラクレッシェル**に住む少女ガーナは、南の街**クリスダリマキューブ**から引っ越してきた。ロックが好きでレコードを聴いている。可愛いインテリアとレコードが大好きだ。可愛い部屋にいると幸せなんだってさ。ガーナはロナイドってメーカーのリズムマシーンとシンセサイザーを使ってパンクミュージックを作る**REEEN JAPAPU**という二人組のユニットに夢中になっていた。
「もしマネーを稼ぎたいならどうする?マネーを持ってる人にマネーを払ってもらえるぐらいの何かをしてマネーをもらうしかないだろ。マネーを持ってる人は払うだけだし、それがマネーメイクさ。だからお客さんにマネーを払ってもらってるって事だ。それを忘れたら商売が成り立たない。だから対価のいいサービスや商品を作ったりするのさ。嬉しいと思ったり、幸せをありがとうみたいな感じじゃなきゃマネーを払いたくない。そうだろ?」
マディがなんで働かないといけないのかって車屋のおじさんに聞くものだから、そんな答えが返ってきた。「誰も喜ばない商売なんて辞めちまえって事なんだと思う。ここに欲しいものがある、いいものがある、買いますって、そんなものを作らないといけないって事だ。商売はマネーを支払う人のためにある。あのサンドウィッチだって、あのスパゲッティだって売り物だ。買う人のためのものだ。バンドのライブのチケットだって。商品を作るのが好きで、趣味に近いもんだったら、好きな事が仕事になってるし、趣味と実益を兼ねてる。買った人が喜んでるならいい商売だよな。そうゆうもんだ。好きな事を仕事にするって事は、服のデザイナーとか小説家もだ。ミュージシャンだって。仕事にしたいなら買う人を満足させなきゃ。マネーを払う人への最低限の礼儀だ、それが。
もし仕事がいやならやめて、自分のやれる事をしたほうがいい。自分ができる仕事を。無ければ作るしか無い仕事を。要するに買う人がいればいい、商売は。小説家になりたいっていうなら、それを求める人がいるか考えるんだな。とにかくマネーを払う人がめちゃくちゃ欲しいものを作る。この鉄の塊もな、そんなもんだ。好きなもん作ってる会社がいんじゃねーか?仕事にするなら」。**ダトラーム**という車を見ながら車屋のおじさんは言った。
物語:第四章 - 旅と音楽のフェスティバル
ドリルーの変な旅。
**バーバラクレッシェル**に住むドリルーは退屈だったので、**マッドスケール**というワインレッドのバイクに乗って旅に出ることに決めた。夏休みの事だった。
ハーコーネルゼという街は、バイクで**バーバラクレッシェル**から東に走ると2時間ぐらいのところにある。その街は観光客が来るような街で露店があったり峠があったり、なにやら変な街だった。その峠の途中にステーキ屋があった。ドリルーは入ってみる事にした。「何になさいます?」ちょっとなやんでステーキ丼を頼んだ。コーヒー付きのやつだ。誰もいない店内に、じゅうじゅうと肉が焼ける音が響く。「はいお待たせしました」。ステーキ丼が来て食べていると、「何そのTシャツ?ロックバンド?」と店のおばちゃんが食いついてきた。ドリルーは**ジルキーコーク**のTシャツを着ていた。
食べ終わるとコーヒーが出てきた。コーヒーに髪の毛が入っていた。おばちゃんに言うと、「安心してください。髪の毛の代金はいただきませんからご自由にお使いください」と言われた。**ハーコーネルゼ**の街の店はこんな感じなのだろうか。しかし普通の怒りやすい客だったら大問題になっているが、**ドリルー**だったので大丈夫だった。
店を出てさらに東に向かった。この国の首都に3時間走って着いた。大都会**トーラスキョーディー**。街をバイクで走りながらふらついていた。色んな店がある。**サージャー**という街でバイクを置いて歩く事にした。しばらく歩いているとレコード屋があった。入って物色していた。なにやらちょっと太った髭の生えた人とメガネの坊主の人、二人がギターを背負って店に入ってきた。バンドマンなんだろう、きっと。こんなかっこいいバンドマンがいるなんてドリルーは少し驚きだった。**スティーリージャグザスィング**というバンドの火のピクトグラムのジャケットのレコードが飾ってあって、それが気になった。**バッハーギブ**のライブCDが売ってたから買って店を出た。
さらに歩くとギャラリーがあった。小さな店だが絵を飾ってる店で、ギャラリーの人に声をかけたら**ベルディバスタブル**というアーティストの個展だった。在廊はしてなかった。太い色のついた線画で五十枚ぐらい飾られていた。何やら芸術的な気持ち漂う空間だった。
出てレストランがあったから入ってピンクレモネードを頼んで飲んで、買った**バッハーギブ**のライブアルバムの冊子を眺めて、出て、「クリスマスの本屋」という映画のロケで使われた**ヴィネガール**という本屋があったので入った。その本屋で見つけた**ゾル**という人のバイク旅の小説を買った。映画とは少し違ったが、アンティーク調の古めかしい感じで暗めの店内、映画っぽさはあった。「クリスマスの本屋」は本屋を舞台にクリスマスイブとクリスマスに起こる変な出来事のストーリーの映画だ。
ライブハウスを見つけてちょうどライブがやっていて入ると、ロカビリーのライブがやっていた。ウッドベースの音が響いていた。バンドは**セーディアドッグ**というバンドでかっこいいバンドだった。夜9時、晴れていた。**バーバラクレッシェル**に帰る事にした。帰りも**ハーコーネルゼ**を通って、夜遅くまでやってる温泉宿を見つけて入った。バイカーがよく泊まる宿らしい。そこに一泊することにした。温泉に浸かって、お茶を飲んで、寝た。
朝、バイクのセルを回してエンジンをかけて、ブーンとまた走り出して**バーバラクレッシェル**に戻った。昼の一時だった。さんさんと太陽が照っていて陽炎がゆれていた。汗だくになって道路を走って、「たまにはこうゆう旅もいいだろうな」って。**バーバラクレッシェル**は都会とは違う街、田舎だし。でも退屈を凌ぐ何かが必要だと感じてた。

今年の夏、真夏の事だ。大物バンドやDJが多数出演するロックフェス、**エジバッグバンズフェスティバル**が行われた。マディはすぐにチケットを買って当日、スクーターで東へ走った。会場にはバイカーが一杯いて、みんなバイクで集まっていた。チョッパーやカフェレーサーまで。
会場でバンドをマディは見て、しばらく**ギアス**という休憩所にてお茶を飲んで休んでいると、頭良さそうなメガネかけた目がでかいイリンテリなユニークな人みたいな外国人が袖がないジージャン着て歩いていた。いなたい感じの80年代のスケーターみたいなかっこで。昼ぐらいに会場を歩いてるそのイギリス人っぽい男性とベンチで話して、音楽をやってるって言ってたから、恐竜が描いてあるキッズ用のアメリカのイラストみたいな布にサインもらって。
そんで夜8時ぐらい、DJのライブ。全然盛り上がってなかったけど人もまばらで、田舎のボーリング場みたいな雰囲気の客が一杯いて。DJが始まったら人が集まってきて結構盛り上がって。いったん会場は静まってライブが終わったかと思って客は帰ろうとしていた。
でかい液晶パネルに**サイバトロン**と書かれたヒップホップのグラフィティーのような文字が現れ、太い乾いたドラムのブレイクビーツが会場に鳴り響いた。チリチリしたノイズが混じってレコードみたいな深みがある暖かい音のブレイクビーツ。さっき歩いてたメガネの外国人がDJで、音鳴らしてて、アンダーグラウンドのDJみたいなドンドンツとずっしり重いビーツが刻まれて、時に変則的にビートが変わって。アブストラクトでダビーなベースが入ってくる。浮遊感漂うパッドの音がミステリアスだ。霧の中にいるような漆黒のブレイクビーツだった。ふっといドラムの変則ブレイクビーツ。
「えっ?さっきの人**Cybertron**だったの?」って。**CYBERTRON**。マディはすげーテンション上がってサイン見たら色々書いてあるなかに**サイバトロン**って書いてあって。「サインもらっちゃった」ってテンションは最高潮。昔、音源だけ発表してた電子音楽のアブストラクトビーツの伝説のユニット、**サイバトロン**がでっかいステージでシークレットでライブしてるっていう。しかもすげーかっこいいアングラなアブストラクト電子音ブレイクビーツで熱狂させて。会場の人はあの昔リリースしていた伝説のDJ**サイバトロン**だと気づいて歓声が上がっていた。
ノートパソコンとDJ用のターンテーブルでレコードを使ったライブだった。ノートでも音出して、レコードでも音出して、音を繋いでた。そしてシークレットライブして帰っていった。後にその**サイバトロン**のシークレットライブは噂になった。あの**サイバトロン**が音楽フェスでシークレットでライブした事が伝説として語られ、そして**サイバトロン**の伝説はまたどこかに消えていった。

マディはジパングって国から輸入されたグリーンティーをにゃー屋でキリと話しながら飲んでいた。「鬱とか抗ストレスにいいっていう**テアニン**ってのが入ってるらしい」って、お母さんが言うもんだからいつも飲んでた。
グリーンティーを飲むと**ジパング**の庭園のイメージが頭に広がった。
禅。
セミが鳴く。
禅。
**TODIGERS**ってオートモービル会社がある街**ルシファ**にて、**TODIGERS ROCK festival**が行われるという。**バーバラクレッシェル**に住む**TODIGERS**の車のファン、**ミキルージュ**が**TODIGERS**の車に乗って、カーステから古めかしいロックが流れ、**TODIGERS ROCK festival**へ向かった。なぜか最近フェスが多い。
**TODIGERS**の車のファンが集まるライブイベントみたいなのが欲しいって、**TODIGERS**がスポンサーでロックフェスティバルが企画された。会場には**TODIGERS**のスーパースポーツカー**ルディナー**や高級車**バッファー**などが止まっていた。その日は**TODIGERS**ファンミーティングのような集まりになっていた。**TODIGERS**はバイクも作ってたからバイク乗りも一杯ツーリングがてら集まった。
会場にDJがいて、車で来た人用にミックスCDが売られていて、出演バンドのCDも売られていて、帰りに聴きながらドライブできるようになっていた。
ミキルージュは友達と来ていて、車に合う気に入ったDJのミックスCDを買って、帰り道1時間ぐらい聴いて帰った。音楽もフードもあって、ツーリングやドライブが好きな連中には最高の集まりでありイベントだった。モーターショークラスのイベントだ。**TODIGERS**の歴代の名車も見れるしスーパースポーツカーも。単純な車のファンミーティングじゃない、ライブも見れて楽しめる。ドライブやツーリングの目的として最高だった。
**TODIGERS**の一部のファンはロックとかロカビリーとかアメリカンのバイクとかヒッピーカルチャーやモッズカルチャーやアブストラクトヒップホップとかが好きだった。音楽好きが一杯いて、ドライブの目的地を求めて退屈していた。そこでロックフェスティバルが行われたのだ。あそこに行けばCDも買えるし車やバイクや音楽好きも集まるしドライブもできるし一石二鳥だ。フードやドリンクも出る。楽しみにしている人は多かった。
旅の目的地を決めるのはいつも単純。楽しい場所なのだ。バイク乗りやカーキチが集まるワクワクする場所を人は探してた。そして今日の**TODIGERS**があるのも関連会社で働く人の生活があるのも、**トゥディガーズ・ベルジットジョーンズ**のおかげだ。感謝せねばならない。
物語:第五章 - 音楽ビジネスの夢
**GIRLSBOB**(ガルズボブ)というレコード屋が離れた街**ラビィリティ**という街にあるという噂を聞きつけ、ディガーの**クレジットディー**は古いビンテージカーを飛ばして買いに行った。
中に入ると、店員の男性と客らしき男性が話していた。何やら店のレコードを店員に渡して店内で視聴してるらしい。店内で客が持ってきたレコードが流れていた。その客の男性は芸術家になりたいそうで、さっきからずっと店員に相談していた。
店内のレコードをdigしていた**クレジットディー**は、スピリチュアルジャズ、電子音楽とレビューが書かれた太陽のジャケットのレコードを買おうと決めた。さっきからずっと店員に渡して聴き、渡して聴きを繰り返していた客は何も買わずに帰っていってしまった。
Wander to diggers。レコードディガーは今日も地下深く眠るヴィニールを求めて、レコード屋を彷徨う。特別なレコードを求めて。
ぼけっとした週末。ロックンロールな日々。ただレコードを買ったりして家で聴いて、バイクで走ったり車でドライブしたり。そうゆうやつのことを**バーバラクレッシェル**では**ピッズン**って呼ばれてた。古代グデリ語で「音楽や自動車やバイクや本を愛する者」という意味だった。
そんで乾いた感じの音やビンテージっぽい音が好みで、**ピッズン**好みのジャズやブレイクビーツやロカビリーやファンクやロックなんかがかかる喫茶店やレコード屋にたむろして、今日も**ピッズン**はバイクやビンテージテイストの車で**バーバラクレッシェル**の**ビギダルカフェ**ってカフェにたむろしてる。今日はキャンディーラメ・シャークブルーカラーの車が止まってた。
コーヒーを飲みながら置いてある小説とか写真集とか漫画を見ながら談笑して。レコードとバイクと車と本とスパイスの効いたカレーとトマトとバジルとモッツァレラチーズのマルゲリータピッツアとナスとアンチョビのパスタが好きで。**ピッズン**はDJも多かったし、ディガーが多かった。
しかし街の人は**ピッズン**である事を知る人は少ない。隠れ**ピッズン**といった感じで、**ピッズン**の事は街の人は知らないし。おしゃれな音楽愛好家みたいな感じで車もバイクもレコードも本も服も好きで、スーツに合うような仕立てのいいおしゃれなレトロでビンテージテイストの上品なジャージを着てた。
地元の連中もゆるい人ばかりで怖い人なんかいなく、ゆるい感じの毎日を過ごしながら田舎でのほほんとした感じでバイクや車や音楽や本を楽しんでた。それが**バーバラクレッシェル**の過ごし方というか楽しみ方だった。
**バーバラクレッシェル**には海があった。サーファーもいて、サーフィンしたりバイクに乗ったりレコードDigしたり漫画や小説をDigしたり。そんな感じで毎日過ごしていた。ビンテージテイストの家具にビンテージテイストの車、ビンテージテイストの服、ビンテージテイストの楽器や機器。**ピッズン**はビンテージテイストが好きな人たちだった。
**バーバラクレッシェル**には**ピッズン**御用達のパン屋があった。**ビーネジーリズン**という。みんなそこでパンを買って、無添加でいい、無添加でいいと評判だった。ジャズとかファンクとかロカビリーが流れる音楽愛好家のパン屋だった。
古代グデリ帝国では「人生に迷ったらパン屋に聞け」ということわざがあった。「何故?パン屋?」。いつも静寂な**ビーネジーリズン**に行って人生相談をすると、わからない、知らないと言われたり、私に言われても困ると言われる。人生に迷ってパン屋に聞いてもことわざ道理ではない。もし人生に迷ったら占い師かハンバーガー屋にでも聞いてくださいと。
ある日パン屋ではロカビリーが流れていた。箱鳴りするウッドベースの音やセミアコのエレキベースの音にセミアコのギターの音、軽快な乾いたドラムの音。パン屋のバイトの娘**ガーナシュッビル**はセミアコのロカビリーのギターを持っていて、バンドもやってる。**パンチェッタビリービリー**ってバンドだ。変わった歌詞のロカビリーをやってる。そのロカビリーバンドが形になるまで5年かかり、スリーピースのロカビリーバンドになったという。ホッドロッドの車が似合うような、でも憧れてるけどなりきれないロカビリーバンド、**PancettaBillyBilly**。
この前パン屋に行ったら、バイト代で高い値段のセミアコのビンテージスタイルのギターを買ったんだって言ってた。バンド練習の時はマルゲリータ味のパンを買って食べてだらだらと演奏して、かっこいいロカビリーを演奏してると楽しいらしい。有名になるつもりなんかもないし、これで儲けようなんても考えてない。ただロカビリーを演奏するのが楽しいってだけ。箱鳴りしたギターの音が最高に気持ちよくて青春の思い出作りだって事らしい。
しかし持ってるだけでかっこいいと思われがちなのはビンテージっぽいギターやウッドベースやクラシックカーやアメリカンのバイクや、お気に入りのレコードやDJ機器などだ。バンドができない連中は小説を読んだり、一人でレコードdigしてDJしたり、車が持てないやつは散歩だ。ただ車に乗って好きな音楽を聴いたり、バイクに乗ったり。自分の生きたいように生きてる。だけど結局、自分が思い描く好きな生活をした方が最高なんだ。「ハイウェイを飛ばして知らない街に行こうぜ。ロカビリーでも聴きながら」と**ダニエラ・J・ジャックル**は言った。
**バーバラクレッシェル**ではブラックベリーやイチジクや桃などの果実のジャムシロップのソーダ割りが最近人気で、ジャムを買って特製のソーダ作る人が多かった。それを**バーバラクレッシェル**では**ピティカードソーダ**と呼ばれていた。**ピティカード**とは古代グデリ語で「果実のジャム」という意味だ。
果物は健康にいいし、ジャムには**メラノイジン**ってのが入ってるらしい。熱を加えることで糖が反応して作られるこの**メラノイジン**には、強力な抗酸化作用があり、味噌やビール、炒めた玉ねぎなどにも含まれる成分で、これにより活性酸素の除去や、ビタミン、ミネラルなどの吸収を良くしたり、血糖値の安定化の効果などがあるらしい。
その**ピティカードソーダ**をいち早く広めたのがあの名店、**グリングリ**だ。**グリングリ**もかっこいい単車乗りやかっこいい車乗りが集まる喫茶店だ。**ピッズン**もよく来る。**シルキー**って文豪もやって来るらしい。**シルキー**は車に乗れないからよく散歩するらしい。街の走る車やバイクを見るのが好きで、たまに走ってるビンテージカーの走る姿を見るのが大好きだった。街の散歩も悪くない。
まるでスーパーカーに憧れる小学生みたいな気持ちで散歩していた。**グリングリ**で出る**ピティカードソーダ**が飲みたくて、**シルキー**は市場でイチジクのジャムとプレーンの炭酸水を買った。イチジクのジャムのラベルには「ギリシャ神話にも登場する不老長寿の果実とも呼ばれる果物です」と書かれていた。
さっそく**シルキー**はイチジクのジャムをスプーンでとり甘いレモンジュースと混ぜてジューサーでミックスして、そのシロップとはちみつを炭酸水に混ぜて飲んでみた。「デリシャス!文業がはかどりそうだ」。そうだ、**ジパング**のもろみ味噌も買ったんだ。トマトや胡瓜につけて食べよう。「トマト祭を思い出すなぁ」。そう言って食べた。文業はなかなかはかどった。この街にも**ジパング**の食文化が浸透しつつあった。
「いいサービスを考えたぞ。高級車やクラシックカーやスーパーカーに乗りたい、でも免許がない、乗れない人のためのビンテージカータクシーだ。助手席に座ってマネーを払うだけ。運転手はかっこいいビンテージカーやスーパーカーでドライブできるし、乗り手も客も満足できる。スーパーカーでもいい。**バーバラクレッシェル**から**セントラーメ**まで5000ビーズで行けるとか。いいぞこのアイデア。よし、明日からこのビジネスのアイデアを考える」。そう決めた**ディルキー社長**は、さっそくこのサービスの実現に向けて動き出した。
ハイウェイを走るスーパークラシックカー。「いいぞ」。会社名は**ビンテージサービス アードリューズ**だ。これなら老人でも子供でも好きな車でドライブできる。しかし高級な車を仕入れて、少し割高な運賃になってしまうな。しかし値段は同じでないといけない。なかなかサービスとして無理がある気もする。そうゆうのに乗りたい人はマネーを持ってるのだろうか。運転手付きの車みたいなサービスだが、運転手を雇って高級車を買うようなものだ。乗ってみたいという希望、それがリピーターになるだろうか。サービスとしてはいい線は入っている。高級車タクシー。
「ちと待て。**バーバラクレッシェル**から東の街**トーラスキョーデー**だ。運賃は一人だけ乗車だと5万ビーズだ。しかし四人で乗れば割り勘で一人1万2千ビーズぐらいだ。相乗りすれば一人当たりは安くなるぞ。そういった長距離の四人ぐらいの団体客をターゲットにすればいいのではないか?フェスに行く団体客とか、ドライブの感じで。免許がなくてもタクシーならいいぞ。車に乗りたい客、旅行だからな。旅の思い出作りにいい。むしろ電車や深夜バスというのも安くていいが、車好きにとったら好きな車を運転してマネーを貰えてドライブまでできるなんて夢のような仕事だぞ。なかなかいい路線は入っている。しかしこれでビジネスとして成り立つものか。楽ではある。家から目的地など直接行ける。大荷物なども載せれるしキャンプ道具なんかも積める。これはバスや電車との差だ。ただこのサービスを利用する客がいるのか?大型バンのタクシー?それもありだな。タクシー運転手は車好きの夢のような仕事ではある。ちゃんと稼ぐこともできそうだし。しかし利用者がいるのだろうか」。頭を悩ませる**ディルキー**だった。

**ギーラドアラン**という街の車会社**ディルモ**の**ダゼットゼアー社長**が暇をしていた。そこに従業員**ゼイマン**が通りかかった。
「おい**ゼイマン**、このポスターの車をここから出して私に乗らせてみろ」。すると**ゼイマン**はつむじを押し考え、しばらくして「社長、社長がまずここから出してください。そしたら社長に乗せます」と言い、**ダゼットゼアー**は驚いた。
次の日、**ダゼットゼアー**が言った。「私の息子がミュージシャンになりたいと言っている。**ゼイマン**ならどうやってミュージシャンとして暮らしていけると思う?」
すると**ゼイマン**は、「まずミュージシャンとしてビジネスにするにはどうすればいいかを考えます。まず社長、**ディルモ**の車を一杯売ってください。そして車を一杯作り、工場で働く者に給料をたくさんあげてください。そうすればみんな音楽を聴きます。そして音楽を買います。この地球はみんなのものですから。余裕がある暮らしがなければ音楽なんか求められません。工場の者が生活もひもじく、いい暮らしをしてなければ音楽なんか喜ばれないでしょう。働く者の糧になるような音楽ならみんな求めます」。
すると**ダゼットゼアー**はこう言った。「**ゼイマン**の言うとおりだな。私の自動車会社が儲かって社員に還元されれば良いのか。地球のためにどんどん車を売って給料も上げるぞ。従業員の家族も幸せに暮らせるようにしよう」。そう言って、会社の販売プロジェクト、**モルプロジェクト**が始まった。
**モル**とは古代グデリ語で**winwin**、つまり一人勝ちせず地球はみんなのものといった感じで、みんなで利益を得て世の中をよくしようという意味だった。車は飛ぶように売れた。街もなんだか良くなり、人の暮らしもよくなってきた。従業員には素晴らしい音楽が流行っていた。いい季節感を感じた。夏の日だった。田舎で車が走って、**ナートリウ**というバンドの「ひまわり畑の子供」という曲が街では流行っていた。

「ミステリアスなブレイクビーツのテクノある?」レコード屋**CNNN**でそう声をかけてきたのは**プロディ**というDJだった。「謎めいたテクノを求めてるんだ。ドラムの音が好きな感じのミステリアスなレコード」「あああの棚ならいっぱいあるよ、ほらアブストラクトの棚」「ありがとう」。そう言うと棚を見始めた。
**バーバラクレッシェル**ではDJの時代がやってきていた。レコードを求めてレコード屋を回って。音楽を聴く。かっこいいグラフィックや音楽。何も考えず、音楽を聴く。スピーカーやミキサーを買って、いい音楽を聴いて、シンセサイザーやサンプラーやパソコンを買って音楽を作ったり。
ある日マディは**リキュールハウス**というクラブに行った。店内は薄暗い。固めのキックの電子音テクノをDJが流していた。**poolcqwxy**というDJだった。「コーラを頼んで飲んでいるマディはフライヤーを見ながら「**poolcqwxy**ってなんて読むの?」ってクラブのバーカウンターにいる男性に声をかけた。「ああ、プールシーキューワックスワイだよ。確か」。そう言っていた。
クラブでは心地よいキックが四つ打ちしていて気持ちよかった。アングラなんだけどものすごいかっこいい音。IDMやブレインダンスみたいな電子音の曲までプレイされていた。

イベントを作ろう、ロックからテクノやハウス、IDMまで流れるイベントを。そう考えていたのはサンドイッチ屋の息子**ペルトン**だ。イベント名は**Sandwich Buzz Drum**。このイベントをふた月に一回開催した。客はロックやテクノが好きなUKカルチャーに熱心な連中。客も触発されて、隣町の**グラーデ**ではロックイベント、**グラーデロック**が等、**Sandwich Buzz Drum**の客が地元でイベントをやり始めた。ある時ネット暴君として恐れられていたCDショップに勤める**ヒリーン**という女性が**Sandwich Buzz Drum**のファンになり、イベントは徐々に客も増えていった。
ロックやテクノが好きならこのイベントに参加するのは間違いなく最高だった。マディも常連だった。マディは仲間と**マンデーMARS Club**というイベントを始めようとしていた。今年は**エジバッグバンズフェス**もあるし、今年のヘッドライナーはスーパースターDJ**グラビティナイトワッフル**だった。
**Gravity Night Waffle**は18歳でDJを始め各地のクラブをDJして回っていた時代があった。好きな食べ物はチャンジャで、テクノ好きは知らない人はいなかった。昔は**ヤマンバヘッズ**というDJユニットで活躍していたが、35歳の頃、あるレコードと出会って**Gravity Night Waffle**という名前に変えたのだ。そのレコードはグラビティというアシッドハウスのレコードとナイトワッフルというクラブジャズのレコードで、そこから名付けたのだ。離婚して精神的に参ってた時期にそのレコードを聴いて立ち直ったのだった。グラビティナイトってのはかけ布団とか重いと睡眠の質が高くなるって研究結果から想像してつけたのだ。
**Enter error**というヘンテコなテクノバンドがいて、**グラビティナイトワッフル**とは友達だった。**グラビティナイトワッフル**はよく**Enter error**の**out put space**という曲をかけていた。ラガっぽいジャングルのテクノでアンセム化していた。
「プロ意識持ってやってんのか?」先輩DJの**ポリシー**が後輩の女の子DJの**ナタール**にずっと叱っていた。「はい!」と**ナタール**はずっと返事をしていた。そんな中、**Sandwich Buzz Drum**は開催されていた。それを側から見ていたDJ**バブル**はずいぶん体育会系だなって思っていた。
**ナタール**はタフなメンタルを持っていたので叱られてもへこたれはしなかった。**ナタール**は**グラビティナイトワッフル**のファンでDJを始めた。よくグラビティの曲をかけるDJだ。よく遅刻して先輩DJの**ポリシー**に叱られていた。**ナタール**は大企業の事務員をしながら趣味のDJをしていた。フェス巡りも趣味だった。DJ**バブル**とDJ**ポリシー**はレコード店に勤めていた。通好みのレコードセレクションで定評があった。主催の**ペルトン**とは友達で、**ペルトン**はよく二人が働いているレコード屋、**マッシュカップレコード**に通っていた。
この四人が**Sandwich Buzz Drum**のレギュラーDJで、ふた月に一回パーティーが開かれていた。**バブル**と**ポリシー**にはレコードレーベルを立ち上げる夢があった。自分でも音楽を作っていていつかレコードを出したいと思っていた。夢のためにレコード屋に勤めて、DJイベントも参加した。一日中音楽の事を考えてる連中だった。
ある日**ポリシー**はとんでもなくかっこいいレコードを偶然手に入れた。最近の話題はその事で持ちきりだった。**シャーレンジ**って街の**WOXTIO**ってレーベルからリリースされてるという事を知って、そのレコードを作ったDJ**マグ**にメールを送って**Sandwich Buzz Drum**のゲストとして呼ぶ事が決まった。当日また**ナタール**は遅刻して**ポリシー**に叱られていた。
物語:第六章 - 科学の進歩と豊かな未来

「争いはやめようぜ」そんなピースフルなロックフェスの夢を見ていたマディ。
マディはレコード屋に行って、テクノのレコードを買って家でターンテーブルに乗っけて音楽を聴いてた。夏でクーラーを入れてターンテーブルにレコードをセットしてDJをして、結構レコードが溜まってきて1時間ぐらいはミックスできるようになってた。ぼーっと、アシッディなクラブジャズテクノを聴いてチャイを飲んでいた。
いつも行くレコード屋に行くと**パージー**という店員が客と話してた。どうやら一晩で1000万ビーズを稼ぐDJがいるらしいって。**マッドディスクブラザーズ**ってDJユニット。この間、5万人集めたDJイベントを野外でしたって。5万人かけるチケット代は8000ビーズ。四億ビーズ集まったらしい。最高のライブが見たいって音好きが5万人**ウェストポート**って街に。お祭り騒ぎだったって。俺たちみたいな若いDJも集まって、「DJなんて儲かるのか?」なんて思ってたけど、客集めてチケット売ったりグッズ売ればかなりの額になるぜ。でも見たいって思うライブかどうかは別だけど。でも100人集めてチケット代5000ビーズとかだったら50万ビーズだろ?どんどん客が増えたら雪だるま式でかなりのビジネスになるぜ。
「なぁ、この街でスーパースターDJを育てて一儲けしないか?」「のったぜ」。目指すはDJイベントで客1万人だ。**マッドディスクブラザーズ**を超えるDJを育てよう。とにかくDJはレコードや機材が重要だ。いっぱいレコードを聴いて最高の曲作ったりプレイしたり。そうゆうのが必要になってくる。地道にやってくしかないな。とりあえずいい曲を聴いて曲作って。DJをサポートしてくレコード屋として。いつか大舞台に立つDJを育てて。5000ビーズ払ってみたいって、そんなアーティストにしないと。最強のDJ、色んな音楽を知ってて最高の音を出すDJ。集まるぜ。そんなDJだったら客いっぱい。
「何年かかると思う?そこまで行くのに」「多分10年以上はかかるな。下手すりゃ20年以上」「俺たちジジイだなその頃は」。このビジネス、根気がいるな。とりあえず小規模な箱から始めるか。とりあえず売れたいのに売れないって嘆いてるミュージシャンには、客さえ毎回集客できればそれなりにビジネスになるし、いいレコードを集めたり、いい曲作ってライブセットを考えてを繰り返すしかないって事は伝えないとな。何もしない、曲も作らないじゃなんも起こらないしな。最高のライブ体験をさせたらいいだろうな。夢ある話だろ、ビッグビジネスになるし。それが好きだからやり続けてる。音楽が好きでライブが好きだから。他にやりたい事もないし。夢ある毎日を過ごそうぜ、ビッグな夢を見ながら。いつかレーベルやイベント会社でも始めて従業員雇って最高の音楽の会社を作ろう。

「ギターに**EMG**のピックアップつけてよ、これでライブもばっちりだぜ」と**マグラン**は言っていた。「うわぁー中2だ」と**ブルラ**は心の中で思った。「伝説のギターでよぉ、伝説のライブするんだわ」と**マグラン**は言った。
「えっ?新品で買ってピックアップ変えただけなのに伝説のギター?」と心の中で思った。「いや凄いよな**マグラン**のギター」と**ブルラ**は愛想良く言った。
ライブ当日がやってきた。「伝説のライブはまもなくです!まもなくです!順にお進みください!」ライブのチケット整理の人は拡声機で言っていた。**マグラン**がギターを担当するバンド**アルティメット・ザ・サン**のメンバーは全員中2病だ。よくぞこんなメンバーを集めました、というぐらいの中2病オールスターだった。「それでは聴いてください、白昼夢」。ギャーンとギターの音が鳴り響き、ゴシックっぽいミクスチャーの曲が演奏された。中2全開のライブは無事終わった。
打ち上げでは定例となっている焼肉屋でビールをたらふく飲んで今後のバンドの展開を熱く話し合う。「今日の対バンの**ジャングルアーメン**、ありゃなんだよ、テクノだかなんだか知らないけどさ、ギターも居ないしドラム3人でなんかよくわかんねーよな」。すると**マグラン**が「俺は気に入ったけどな」と言った。「今日のギターの音どうだった?」「ああ、なんか物凄い音してたわ。乾いた空気感ある感じで。次の給料でさ、エフェクター買おうと思ってさ。すいません、ビールおかわり」。
「こうして、俺たちの夏が終わってくんだろな」とメンバーの一人がぼそっと言った。セミが鳴いていて、ビールを飲んで酔っ払って。30過ぎてバンドをやって、中2病だから他に仕事も趣味もない。**アルティメット・ザ・サン**は成功するかは分からないが、中2病全開で今日もぶっ飛ばしてる。**ブルラ**が**マグラン**に本当に中2病っぽいって言ったら、知らなくて、「何その病気?」と言っていたが、世の中にはこうゆう中2病がいないとつまらないと**ブルラ**は思った。とんでもない中2病メンバーが奏でる演奏はとてもよかった。

鬱だ、みんな鬱になってる。最近の世の中のせいで。思い出すのは10年前のフェスだ。ミステリアスで黒い霧に包まれたような雰囲気でアブストラクトな太いビーツが鳴り響いて、**08R**のライブ。あのライブを思い出すと何故か最高な気分になる。でっかいスピーカーから鳴る音は綺麗で解像度も高くて最高の音がしてた。思い出すと鬱もなくなるぐらいのライブ。
最高の雰囲気ででっかい音でギガントなビーツをくらって。エフェクトで処理された最高の世界。鬱すぎる毎日を乗り越えるために。朝起きて、**08R**の音楽を自宅のスピーカーで大音量で聴いて思い出す。とんでもない鬱も吹き飛ばすかのように。
もう一度、あのライブに行きたいって。新幹線で会場まで行ってカレーを食べて。何組かテクノユニットのライブを見て。**08R**が出てきてマッドな混沌とした音楽を流して。変化するビーツ。機材も使ったライブ。20時ぐらいに**08R**のライブを見て。ヘッドライナーの**ピカソダーツルーツ**を見て。最高の音楽の祭典だった。なんか脳が楽しい感じでトリップしてた。思い出す最高の思い出はそんな感じ。
戻れるなら戻りたいような。もし次そんなライブイベントがあったら行くだろう。とにかく最近は鬱で仕方ないんだ。音楽に浸ってフェスを思い出して気分をあげないとやってられない。鬱で仕方ない時に思い出すのは**08R**のライブと楽しかった**マグダド**のライブとか。ライブの事ばかりだ。鬱をふっとばすような最高のライブ。
仕事して週末が来てやる事もなく終わって。また仕事して単調な毎日。たまには最高のライブが見たい。青年ロゴはそんな毎日を過ごしてフェスを思い出してなんとか鬱と戦っていた。とにかく鬱で仕方ない。毎日毎日。楽しい事を探してたまにはパーっと音楽で発散したいものだ。**08R**のライブを待ちどうしにしていた。最高のライブが見たい。
そんな秋のある日。**08R**が**バーバラクレッシェル**のライブハウス**モキャモキャ**にやって来るという。**ロゴ**はもちろん行くだろう。最高のスピーカー設備が整っている**モキャモキャ**には、あの**ドルペン**というメーカーの世界最高のサウンドシステムが入っていて音には定評があった。オープニングアクトに**アクシデントA**というダブテクノのユニットが決まっていた。
**モキャモキャ**は**ペッド**という商業施設の最上階にあった。階段では長い列が連なっていた。すると「私このために**ベルジック**からやってきて今日カプセルホテルに泊まるんだけど、あなたも**08R**のファンよね。ライブ終わりに一緒に飲まない?」と男性を誘っている女性がいた。
ロゴは会場に入って、ウイスキーコークを飲んでやや酔っ払いながら待っていた。会場には150人ぐらいの客がいた。暗い中色んなアーティストの音楽が流れていた。もう始まるってタイミングでコメディアンが登場した。「今日**08R**はコントを二、三本用意していると言っています!」とコメディアンが言うと客は「何?コント?どゆこと?」とざわつき始めた。「では**08R**の登場でーす!」。
すると**08R**が現れて、変な声のボイスが流れて10分ぐらい変な声のボイスが鳴っていた。「今日はギャグ路線か」そう思っていたが、徐々にテクノユニットらしい最高の音楽が聞こえ始めた。機材はいつものアレでエフェクトをかけて変化をつけていた。しかし最高の音だった。世界最高峰のサウンドとはこの事だった。
ライブが終わって客はTシャツを買ってぞろぞろと帰って行った。鬱がまた無くなって、このライブの日を思い出して鬱を吹き飛ばす日が来るんだろうなとロゴは思って、ライブのレポートみたいな日記を書いて思い出すためにとっておいた。また退屈な毎日が始まった。相変わらずロゴは退屈してた。でもしばらく鬱にはなりそうにない。
物語:第七章 - 幸せの連鎖と新たな始まり

孤児や恵まれない人や貧困してる人がいて、俺たちはこんな事してていいのだろうか。にゃー屋のキリは考えていた。世界で孤児が増えて、貧困してる人もいて、音楽だなんだって、もうちょっと世界の問題解決に協力しないといけないような気がしてた。
しかし自分も精一杯の暮らしだし、お金がたくさんあったら孤児支援に寄付してただろうけど。ともかく、自分は、そうゆう人たちもいる事を考えた上で生きようと考えた。自分は貧乏だけど、孤児たちに比べたら恵まれてる。だからそうゆう孤児や貧困に苦しむ人たちを救う活動をする事にした。
キリは団体を立ち上げて、毎年孤児や貧困に苦しむ人たちを救う活動をしている。結局、長く生きてそうゆう問題が見えてくる。でも実際生活ができればいい。困らなければいい。贅沢もする必要もないし恵まれない人たちに分け与えられるべきだと思っていた。

まず土や水や雨の性質調査だ。環境も検査し、気候も考慮して、最適な農作物を選定した。海水も調べて、漁業にも役立てた。技術者は、研究を重ねて、農具の開発にも力を入れた。
この街の健康具合を調べるのにも技術者は力を入れた。長生きし、治安もよく、美味しい食材も食べれる。なかなかいい街になった。
**ブルーナ**の街の次の狙いは、音楽と健康の関わりやメンタルヘルスやサイバー技術や食の安全性やおいしさ、飲食店やスーパーの食材の安全性や管理、防犯や治安維持に関しての技術革新だった。
技術者が今日もあれやこれやと研究や会議を繰り返して、5年後ぐらいには、最高の街が出来上がると言う。長生きで健康で、インテリジェンスな技術が投影された、**ブルーナ**の街は自然や緑もあり、ほどよく田舎で知的な技術の進歩を感じられるいい街だ。

「腹が減ったら肉を食え」の著者**サディモラ**が提唱するのは、この街で作られる食材や水だ。科学の力で、世界一美味しいとされる**モランジナ**という山の麓の水を超えるいい水にする研究が進んで行った。いい水と同じ成分にする、科学の力で、長い研究の結果だった。**ブルーナ**の街は工業都市だったが、技術者がいっぱい集まっていた。
その科学技術で食や水や暮らしを良くしようと、数年前からプロジェクトが始まっていた。畜産業や農業にも技術が投影された。このプロジェクトは古代グデリ語で**モキュシュ**と言われていて、この街は世界一美味いとされる水や魚介類や肉や果物や野菜になっていった。
工業は食や水に悪いイメージがあるが、それを覆してしまった技術力は世界で高く評価された。環境も自然豊かになって空気も美味しく、精神を病む人がいなくなってきた。30年前、政治家である**マデラ議長**が工業都市から自然豊かな食べ物や水が美味しい街にしようと、企業の技術者をそのプロジェクトに引き入れた。**ディルモモーター**のエンジニアや**トゥディガー**社も協賛し街をあげての大規模なプロジェクトだった。
「ああ俺も飲んでるぜ、**ブルーナ**の水」とコメディアンが言うほど、水が美味いと有名になっていた。
30年前、この街は工業都市で汚染されて、最悪の水と言われていて、港の海の魚も食べれないと言われるほどだった。研究者が水質調査を始めて、障害者が多い理由も突きとめて、水が問題になっていた。約30年間で、技術者や研究者の協力で今や世界一綺麗で美味しい水と言われるようになったのだ。汚染もある科学変化でプラマイゼロにできるような技術もあり、食べ物も科学技術によってより美味しくなり、食べ物も美味しい空気も水も綺麗で美味いと、さらに工業も農業も水産業も盛んで、最高の街となった。
子供の病気も減った。精神障害や発達障害も減り。**ブルーナ**の街の技術力は相当なものだと**サディモラ**は「お腹が空いたら肉を食え」で研究内容を説明していた。ずいぶん30年前に比べていい街になったなと**ブルーナ**の街の人は言っていた。最悪と言われた街は最高の街へと変化したのだ。科学技術の進歩によって。

とある成功者が「人を幸せにする人が幸せになれる」と言い切ったと新聞に書いてあった。それを見た、無職の**アガシ**は「それは一理ある」と、人を幸せにすれば自分も幸せになれるかもしれないと。**アガシ**は不幸続きで無職で仕事も決まらず毎日退屈をしていた。
まず誰を幸せにしようか、家族やよく行く店の店員さん、知り合いや友達、手当たり次第に幸せになるようにしようと考えた。
まず、家族に何をしてもらったら幸せかを聞いてみた。すると日頃のゴミ出しとか、お風呂掃除、家事とかの負担が減ったら幸せとかえってきた。**アガシ**はとりあえずやってみる事にした。さらに翌日いつも行く本屋の店員に何してもらったら幸せかを聞いてみた。すると店員さんは、「思いつかないけど、面白い情報が入ったら幸せかな」と。**アガシ**はとりあえず面白い情報をその店員さんに言う事にした。
**アガシ**はいろんな人に何してもらったら幸せか聞いて、実行していった。
12月24日、クリスマスイブに**アガシ**は幸せにした人全員からクリスマスパーティーに招待され、プレゼントを貰った。プレゼントはずっと欲しかった、テクノのレコードや最高の料理やゲームだ。魚のパイ包やチキンもいっぱい。そこには家族や友人、本屋の店員などがいた。最高のホームパーティーで幸せだった。年が明けて、**アガシ**も就職が決まった。
幸せムードいっぱいの毎日。「人を幸せにする人が幸せになれる」という記事を読んで実行してみただけなのに、最高のクリスマスだったし、いい事は続きそうだ。
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